米フォーブス誌発表:世界で最も信頼できる仮想通貨取引所トップ20
概要
2024年5月、米フォーブス誌は独自の調査と基準に基づき「最も信頼できる暗号資産取引所」ランキングを発表しました。調査対象の646社のうち、最終的に20社が選ばれました。このランキングは、透明性、コンプライアンス、セキュリティなどに基づき評価されています。
上位ランキングと評価基準
今年の上位20社は以下の特徴を持っています:
• 米国企業が7社
• 欧州、日本、韓国から各4社
• シンガポール、ドバイ、香港からそれぞれ1社
昨年よりも選ばれる企業数が減少しましたが、これは2022年からの不祥事やFTX・バイナンスの影響により、より厳格な基準が採用されたためです。
トップ10の取引所
1. Coinbase(米国) – 世界最大のビットコインとイーサリアムの保有量
2. CME Group(米国) – 金融機関に評価されるマーケットプレイス
3. Robinhood(米国)
4. Upbit(韓国) – 取引量が高く、低手数料の魅力
5. Deribit(ドバイ)
6. Bitstamp(ルクセンブルク)
7. Crypto.com(シンガポール)
8. Kraken(米国)
9. Fidelity(米国)
10. LMAX Digital(ジブラルタル)
米国のCoinbaseは、機関投資家に信頼されるカストディサービスを提供し、3,300億ドルの資産を保有。特に、同社の保有するビットコインの量は他社を大きく上回り、業界内での強力な地位を占めています。
アジア市場の影響
アジアからも複数の企業がランクインしています。韓国のUpbitは、豊富な取引ペアと低手数料でユーザーに支持されています。また、日本からもbitFlyer、Bitbank、GMOコイン、Coincheckの4社が選ばれました。
評価基準
フォーブス誌は以下の基準を用いて取引所を評価しました:
評価項目 割合
ビットコインとイーサリアムの保有量 20%
規制遵守 20%
透明性 15%
財務健全性 15%
取引手数料 10%
法人・機関投資家の顧客 5%
1日の平均スポット取引量 5%
仮想通貨ベースの製品 5%
この基準に基づき、ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスのデータを活用し、各取引所の保有資産を詳細に調査しています。
規制当局との関係
トップにランクインしたCoinbaseは米証券取引委員会(SEC)と仮想通貨の証券性を巡る係争中ですが、これは刑事事件ではなく民事であるとフォーブス誌は指摘しています。このため、ランキング評価において影響はないとされています。
まとめ
2024年のフォーブスによる仮想通貨取引所ランキングは、透明性と信頼性を重視した評価が特徴です。米国、日本、韓国の主要企業が揃い、各取引所がセキュリティ、透明性、コンプライアンスの分野で優れた取り組みを行っていることがうかがえます。