🟦音楽生成AIのための歌詞の作り方完全ガイド(Suno/Udio対応)

AI

この記事でわかること
• 最小構成で“曲っぽく”聞かせる歌詞の型
• Suno/Udioが理解しやすいタグ([])とコマンドの実践配置
• 日本語歌詞の“読まれ方”を安定させる文字づかい
• LLM(ChatGPTなど)で量産→推敲→仕上げのワークフロー
• 著作権まわりの“いま知っておきたい”要点(日本の最新ガイド含む)   

🟪イントロ:AI時代の作詞は「設計8割、生成2割」

音楽生成AI(Suno/Udio/AIVAなど)は、構成をはっきり指示した歌詞ほど狙い通りの曲に近づきます。
とくに**[Verse]/[Chorus]/[Pre-Chorus]/[Bridge]などのセクションタグは“曲の骨格”として効きます。タグは採用されないこともある**ので、短く・明確に・繰り返すのがコツ。 

🟦章1:最初に覚える“最小構成”——V→Cを2回+終わり

初めてでも破綻しにくいのは、**[Verse]→[Chorus]を2~3サイクル回して、[End]**で締める型。J-POPのAメロ/サビ感覚でOK。
• 型(最短): Verse→Chorus → Verse→Chorus → End
• 狙い: 物語をVerseで進め、言いたいことをChorusに短いフレーズで凝縮
• ポイント: 同じコーラスを繰り返すと“フック”が立ち、AIも構造を学習しやすい 

サンプル(Suno/Udioでそのまま可)

[Intro]
(風のSE)

[Verse 1]
まがり角で ふと立ち止まる
くもった窓に きのうの顔がにじむ

[Pre-Chorus]
ちいさな痛みを まだ言えないまま

[Chorus]
あしたへ いくよ
ほどけない こたえでも
いまは うたうだけ

[Verse 2]
ポケットの中 しわだらけのメモ
かえらない文字 でも前へ押す

[Chorus]
あしたへ いくよ
ほどけない こたえでも
いまは うたうだけ

[End]

メモ: [End]はアウトロを短く締めるのにも有効。**[Fade Out]**も選択肢。

🟩章2:タグ&コマンドの正しい置き場所と効かせ方
• 基本タグ: [Intro] / [Verse] / [Pre-Chorus] / [Chorus] / [Bridge] / [Outro] / [End] / [Fade Out]
• インスト指示: [Instrumental Interlude] / [Guitar Solo] / [Build] / [Beat Drop]
• ボーカル指定: [female vocals] / [male vocals] / [Gospel Choir] / [Rap Verse]
• ムード・雰囲気: [ambient:3](曲全体の空気感を前置きで)

配置のコツ(Udioでの検証談が有用):
“構造タグのあとにコマンド”を置くと通りやすい。例:[Chorus] [FX: reverb <40%>]。Lyrics Strength(歌詞強度)を上げるとコマンド遵守率が上がる報告も。 

Sunoでの実用ヒント:
タグは万能ではないが、Verse/Chorusの反復と**[End]/[Fade Out]で曲の“締まり”**は改善しやすい。 

🟨章3:日本語歌詞を“ちゃんと読ませる”ための文字づかい

AIは日本語の読みでつまづきやすい単語があります。読んでほしい箇所だけをひらがなやローマ字に置換して補正しましょう。
• 助詞の誤読対策:
• は → ha または wa
• へ → he または e(※Heのような大文字は“ヒー”誤読の恐れ)
• 難読語は平仮名に:
• 静寂→せいじゃく、梅雨→つゆ、雪崩→なだれ など
• 速いテンポほど誤読が出やすい→要所だけ平仮名に
• カタカナ多用は機械っぽさが増す。基本はひらがな、作品によって使い分け
• 行分けで拍を整える:
• せいじゃくの よぞら / ほしが またたく

補足:Cover/Crop(Suno)やインペイント(Udio)で読みにくい所をピンポイント修正する手もアリ。 

🟦章4:LLM × 作詞の“型”——速く、破綻なく、量産する

① 叩き台プロンプト(コピペOK)

以下の構造・条件で日本語歌詞を作成して。
TITLE: (テーマ1行:例「雨上がりの交差点」)
STYLE: Pop, Anthemic, Emotional(ジャンル/ムード3〜5語)
必ず短いフレーズ中心。比喩は1セクション1個まで。

[Intro]
[Verse 1]
[Pre-Chorus]
[Chorus](同じ歌詞を最後にもう1回使い回せるように)
[Verse 2]
[Chorus]
[Bridge](新しい視点1個)
[Final Chorus](サビのキーワードを増幅)
[End]

• 狙い: サビを再利用できる設計にしてフックを固定。
• 生成後の仕上げ: 最初の[Verse]の前に[Intro]追加/**最後に[End]**で“締め”を明示。 

② 直しプロンプト

あなたはプロの作詞家です。以下の歌詞を、
1) サビの語頭を「あ」で始める
2) 1行6〜10音に収める
3) キーワード「雨」「交差点」を各セクション1回だけ
に修正してください。歌詞以外は書かないでください。

🟧章5:雰囲気づくりの小ワザ集(効いたらラッキー)
• 全体の空気感を先頭で宣言:[ambient:3](数値で濃さ)
• セクション内での演奏指示:
• [Guitar strumming ](明るいストローク)
• [Piano arpeggio ](流れる分散和音)
• [FX: reverb <40%>](余韻)
• SFXは控えめに:[SFX ] などは要所のみ
• 配置は“セクション名のあと”:[Chorus] [FX: reverb <40%>] …(前に置くと無視されやすい) 

🟫章6:著作権まわりの“ここだけは押さえる”
• 日本の最新整理:文化庁はAIと著作権の考え方(2024/3/15)を公表。AI生成物の著作物性は人の創作的寄与の有無を個別具体に評価する立場(プロンプトの詳細性や試行過程の関与が考慮要素)。  
• 各国比較:米国は**“人間の創作性”必須**の整理を再確認(2025/4のUSCO報告)。 
• 学習や“作風”模倣の扱い(日本の英語資料):スタイル模倣は“アイデア”であり原則として著作権侵害に当たらないとの一般的理解を示す文書あり(ただし個別状況で異なる)。 
• ツール固有のライセンスは別問題:
• 例:AIVAはプランにより商用可否や権利帰属が変わる(無料は非商用、Proで商用・権利扱いが明確化)。“利用規約>国の著作権法”の順で両方確認を。  

結論: 商用リリース前には「使ったサービスのEULA+国の法制度(文化庁/USCO等)」をダブルチェックするのが安全。

🟦章7:実戦テンプレ(日本語安定&ヒット感を両立)

テンプレA:しっとり系ポップ

[Intro] [Piano arpeggio ]
(かすかな雨のSE)

[Verse 1]
せいじゃくの よる
みちばたの あかり が ふるえる

[Pre-Chorus]
ことばに ならない ためいきが ひとつ

[Chorus] [FX: reverb <35%>]
あいしてる なんて いまは いわない
あしたを うたう それで たりるさ

[Verse 2]
ポケットの しわだらけの メモを にぎる

[Chorus]
あいしてる なんて いまは いわない
あしたを うたう それで たりるさ

[End]

テンプレB:疾走エレクトロ

[Intro] [Build] [Beat Drop]
[Verse]
かぜを きる きみの めが まっすぐだ

[Chorus] [Guitar strumming ]
あがれ あがれ こころの たいよう
みらいを ぬりかえる いま ここで

[Bridge] [Instrumental Interlude]
[Synth lead ]

[Final Chorus] [FX: reverb <40%>]
あがれ あがれ こころの たいよう

🟩章8:制作フロー(私のおすすめ最短ルート)
1. テーマ1行(例:「雨上がりに踏み出す一歩」)
2. テンプレA/Bに流し込む(短い語句で)
3. LLMで言い換え&凝縮(サビ頭は**母音「あ」**を意識)
4. 読みづらい語だけひらがな/ローマ字に置換
5. Suno/Udioへ投入(構造→雰囲気→終わり方の順で微調整)
6. **[End]/[Fade Out]**で締め、必要ならCrop/インペイントで仕上げ  

🟪章9:参考になる一次情報&リファレンス
• Suno構造/タグ解説(非公式Wiki):Verse/Chorusの働き、End/Fadeの使い方の実例がまとまっている。 
• Udioタグ検証(コミュニティ):“構造タグのあとにコマンド”やLyrics Strengthの考察は現場向き。 
• Suno Tips集(まとめスレ):小ワザ・最新挙動の“現場知”。 
• 文化庁:AIと著作権(日本語/英語):2024年の整理・諸外国調査レポートも。 
• AIVAのライセンス:プランごとの権利・商用条件はここで確認。  

🟦まとめ:**“短い言葉×明快な構造×最小タグ”**が勝ちパターン
• まずは「V→C×2+End」で完成形を安定させる
• **タグは最小限+位置は“セクション名のあと”**で通りやすく
• 日本語は“読ませたい所だけ”平仮名/ローマ字で補正
• LLMで量産→耳で選び→AI側で微整形、そして規約と法制度のチェックは忘れずに

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メタディスクリプション:
音楽生成AI(Suno/Udio)で“曲になる”歌詞を作る実践ガイド。タグ配置、日本語の読み安定化、LLM活用テンプレ、終わり方のコツ、著作権の最新要点まで——今日から使える形で解説。

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