高級腕時計「ロレックス」を狙った犯罪が横行中
近年、高級腕時計「ロレックス」を狙った犯罪が増加しています。強盗だけでなく、詐欺行為も横行しており、購入者や所有者にとって大きな脅威となっています。ここでは、実際に発生した事件や手口、そしてその背景について詳しくまとめます。
1. 強盗事件の増加
2024年1月に東京都新宿区で発生した事件では、宅配業者を装った少年らがマンションに押し入り、住人を刃物で切りつけた後、ロレックスなどの高級腕時計を強奪しました。この事件では、米重友己弥容疑者が指示役とされ、強盗致傷と住居侵入の疑いで逮捕されています。
- 主な手口:
- 秘匿性の高いチャットアプリ「シグナル」を使用
- 「ボコボコにして現金を奪え」や「太ももを刺せ」と指示
- 他の強盗事件:
- 昨年5月、東京都中央区銀座のロレックス専門店で74点(約3億円相当)の腕時計が強奪された事件が記憶に新しい
2. 詐欺事件も急増中
ロレックスを狙った詐欺も後を絶ちません。2024年9月9日には、偽物のロレックスをSNSで売却し、現金を騙し取ったとして伊藤大起容疑者が逮捕されました。
- 主な手口:
- 偽物のロレックスを「本物」と偽り、高額で売却
- 今年3月には、青森県の男性が170万円で偽物のロレックスを購入
- 購入後、質屋で偽物と判明
- その他の詐欺例:
- 昨年7月には、フリマアプリで偽物のロレックスを正規価格の30分の1で販売した会社員が逮捕
- 同年12月には、質店で偽物の腕時計を本物と偽って現金140万円を騙し取った事件も発生
3. 偽物のロレックス市場の拡大
偽物のロレックスや他の高級腕時計が市場に氾濫しており、そのクオリティが年々向上しています。素人では本物か偽物かの見分けがつかないほどの精巧さを持つ偽物も存在します。
- 偽物のランク:
- N級やS級といったランクで販売される
- N級の一部は、時計の内部を開けないと本物かどうかすら分からない
- 製造拠点:
- 中国のインターネット通販サイトで手軽に購入可能
- 高品質な偽物が流通しており、富裕層にも購入者がいる
- 韓国でも偽物市場が活況、特に日本からの観光客に人気
4. 消費税還付を利用した高級時計詐欺
高級腕時計を利用した詐欺には、消費税還付を悪用する手口も存在します。この手口は、国内で購入した時計を海外に輸出し、消費税還付を受ける一方で、時計を密輸入して再び日本に戻すというものです。
- 主な手口:
- 高級腕時計を香港の関係会社に輸出し、消費税還付を受ける
- 実際には現地で販売せず、密輸で日本に戻す
- 修理品として預かった他者の時計を勝手に輸出する悪質な手口も
5. 消費者への注意喚起
ロレックスをはじめとする高級腕時計の購入や所有には、詐欺や強盗のリスクが伴います。特に、オンラインでの購入や、正規店以外での購入には注意が必要です。技術の進化により、偽物と本物の見分けがつきにくくなっているため、専門家による鑑定を受けることが推奨されます。
重要ポイントまとめ
- 強盗事件や詐欺事件が増加中:特にロレックスを狙った犯罪が横行しています。
- 偽物のクオリティが向上:素人では見分けがつかないほど精巧な偽物が出回っています。
- 消費税還付を利用した詐欺:高級時計を悪用した消費税還付詐欺も増加しています。
高級腕時計を購入・所有する際には、十分な注意と専門的な鑑定が重要です。

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