車用バッテリーの型式と選び方ガイド
目次
1. 型式の読み方
• 通常車用(JIS規格)
• アイドリングストップ車用(電池工業会規格)
• 日本車用EN規格バッテリー
• 欧州車用(EN・DIN規格)
2. バッテリーの選び方
• 新車搭載バッテリーの確認方法
• 用途別バッテリーの選択肢
1. 型式の読み方
1) 通常車用(JIS規格)
• 通常車(従来車・充電制御車)
• 型式例: 55B24R
• 性能ランク: バッテリーの総合性能を示す数値。大きいほど高性能。
• 短側面のサイズ: A~Hの記号で幅と高さを表示。
• 長さ寸法: バッテリーの長さ(約24cm)。
• 端子位置: プラス端子が右側→Rタイプ、左側→Lタイプ。
• VRLAタイプ(ハイブリッド車補機用)
• 型式例: S34B20R
• 「S」: ガス漏れ防止の制御弁式構造。
• 他の構造も従来車用バッテリーとは異なるため、互換性がありません。
2) アイドリングストップ車用(電池工業会規格)
• 特徴
• 型式例: Q85
• 耐久性と充電性能が通常車用より優れる。
• 必ず専用バッテリーを使用しないと性能低下や保証対象外のリスクあり。
• 外形寸法の区分:
• 記号でバッテリーのサイズを表記(例: B19, D26)。
3) 日本車用EN規格バッテリー
• 特徴
• 欧州標準(EN規格)を日本の環境に適応したバッテリー。
• 型式例: 340LN1
• 性能ランクとサイズが表記。
• サイズ例: 長さ242mm, 幅175mm, 高さ190mm(LN2)。
4) 欧州車用(EN・DIN規格)
• EN規格
• 世界標準の規格で輸入車(欧州車)に多い。
• DIN規格
• ドイツ工業規格で、現在はEN規格が主流。
2. バッテリーの選び方
1) 新車搭載バッテリーを基準に選ぶ
• 現在装着されているバッテリーの型式を確認。
• 確認ポイント
• サイズ、端子位置(Rタイプ・Lタイプ)、性能ランク。
• 天面ラベルや車両取扱説明書を参照。
2) 使用状況に応じた選択
• 自家用車
• チョイ乗りが多い場合、充電受け入れ性の高い製品がおすすめ。
• バッテリー上がりのリスクを軽減し、燃費性能向上が期待できる。
• 業務用車
• 過酷な使用環境に対応したPRODAシリーズが最適。
• 短寿命や事故防止のため専用品を選択。
3) 環境対応型バッテリーの選択肢
• アイドリングストップ車向けバッテリーは、エンジン停止中の電力供給に対応。
• 燃費向上を目的とする充電制御システム対応バッテリーの活用。
まとめ: 購入時のワンポイントアドバイス
• 型式確認は必須: 新車搭載のバッテリー型式を必ず確認。
• 目的に合った製品を選択: 車種や使用状況に適した製品を選びましょう。
• プロに相談: 適合検索や販売店で専門スタッフに確認するのがおすすめ。
最適なバッテリーを選んで、愛車の性能を最大限引き出しましょう!