ドローンの操縦資格には、国土交通省が制度として定めた「国家資格」と、国土交通省が認定している「民間資格」があります。
この記事では、ドローン資格の違いや取得のメリットについて詳しく解説し、どの資格が自分に適しているのかを分かりやすくまとめます。
目次
1. 国土交通省のドローン資格とは
2. ドローンの飛行レベルとは
3. 2023年12月に新設された「レベル3.5」とは
4. ドローンの「国家資格」と「民間資格」の違い
5. ドローンの国家資格「無人航空機操縦者技能証明」の概要
6. ドローンの国家資格を取得するメリット
7. ドローンの国家資格を取得する方法
8. ドローンスクールの選び方
9. まとめ
1. 国土交通省のドローン資格とは
ドローンの操縦に必要な資格には、国家資格と民間資格の2種類があります。
• 民間資格:国土交通省が認定しているが、公的な資格ではなく、取得しなくてもドローンの飛行は可能
• 国家資格:2022年12月に施行された新しい制度で、正式名称は「無人航空機操縦者技能証明」
国家資格を持っていなくてもドローンの操縦は可能ですが、飛行の制限や許可申請の要否が異なります。
特に、レベル4の飛行(目視外・有人地帯飛行)には国家資格が必要です。
2. ドローンの飛行レベルとは
ドローンの飛行には4つのレベルが設定されています。
レベル 飛行条件 具体例
レベル1 目視内・操縦飛行 操縦者が目で見ながら手動操縦
レベル2 目視内・自動運転 GPSなどを使い自動飛行
レベル3 目視外・無人地帯・補助者なし 山間部や農地での飛行
レベル4 目視外・有人地帯・補助者なし 都市部や住宅街での配送など
レベルが上がるほど、飛行の自由度は高まりますが、それに伴い安全性の確保が求められます。
特に、レベル4の飛行には国家資格の取得が必須となっています。
3. 2023年12月に新設された「レベル3.5」とは
2023年12月に、レベル3の要件を緩和した**「レベル3.5」**が新設されました。
レベル3.5を適用すると、以下の利点があります。
• 立入管理措置(進入禁止エリア設定)が不要
• 道路や線路を横断する際の一時停止が不要
レベル3.5の条件
1. 国家資格を保有していること
2. 保険に加入していること
3. ドローンのカメラで歩行者の有無を確認すること
この新設により、より柔軟な飛行が可能となり、ドローンの活用範囲が広がりました。
4. ドローンの「国家資格」と「民間資格」の違い
比較項目 国家資格 民間資格
レベル4飛行 可(一等資格のみ) 不可
レベル1~3飛行の申請 不要(原則) 必要
取得難易度 高い(試験・講習が必要) 比較的簡単
信頼性 高い(公的資格) 低い(スクールごとの認定資格)
国家資格を取得すると、申請手続きの簡略化や飛行範囲の拡大が可能になります。
5. ドローンの国家資格「無人航空機操縦者技能証明」の概要
国家資格は以下の2種類に分かれています。
資格名 飛行可能範囲
一等資格 レベル1~4(目視外・有人地帯飛行も可能)
二等資格 レベル1~3(レベル4は不可)
試験内容
• 学科試験
• 実地試験(登録講習機関の修了者は免除可能)
有効期間は3年で、更新が必要です。
6. ドローンの国家資格を取得するメリット
1. 「レベル4」飛行が可能
一等資格を取得すれば、目視外・有人地帯の飛行ができるようになり、都市部での荷物配送や監視業務などが可能になります。
2. 申請手続きの簡略化
国家資格を持っていると、レベル1~3の飛行に関しては許可申請が不要となり、手続きの負担が大幅に軽減されます。
3. ドローンの活用範囲が広がる
国家資格を取得すると、ビジネスや業務利用の幅が広がります。
(例)物流・点検・測量・農業・警備・報道 など
4. 信頼性が向上
国家資格を持つことで、取引先や自治体からの信頼が向上し、仕事の幅が広がります。
7. ドローンの国家資格を取得する方法
1. ドローンスクールに通う
国土交通省の「登録講習機関」で学ぶことで、実地試験が免除されます。
講習の目安
資格 講習日数 費用
一等資格 4日間~ 約31万円~
二等資格 2日間~ 約9万円~
2. 独学で試験を受ける
独学でも試験の受験は可能ですが、実地試験の対策が難しいため、スクールに通うほうが確実です。
8. ドローンスクールの選び方
• 実務経験のある講師がいるか
• 実技試験の免除が受けられるか
• 無料体験会があるか
スクール選びに迷ったら、まずは無料体験会に参加しましょう!
9. まとめ
• ドローンの資格は「国家資格」と「民間資格」がある
• 国家資格があれば、レベル4の飛行が可能
• 資格があれば、ドローンのビジネス活用の幅が広がる
• ドローンスクールを活用すると、確実に資格を取得しやすい
国家資格を取得することで、より高度な飛行が可能になり、ビジネスや業務利用が有利になります。
まずは、ドローンスクールの無料体験会に参加し、自分に合った資格を見つけてみましょう!