廃車コラム:一時抹消登録した廃車を再登録する方法とは?
廃車の手続きは、一時的に車を使用しなくなる際に行われることがあります。このような車を再び利用するためには、「中古車新規登録」という再登録の手続きが必要です。この記事では、廃車した車を再度使うための再登録手順や、長期間車を保管する場合の注意点について詳しく解説します。
1. 一時抹消登録のメリットとは?
一時抹消登録を行う最大のメリットは、自動車税の支払いを停止できることです。例えば、海外出張や長期の入院などで車をしばらく使わない場合、一時抹消登録をすることで、年間数万円もの税金負担を軽減できます。
また、自賠責保険の未使用分も返金されるため、経済的に有利です。こうした一時抹消登録を行うことで、長期間使用しない車の維持費を最小限に抑えることが可能です。
2. 一時抹消登録の流れ
一時抹消登録を行う手続きは、普通車と軽自動車で手順が異なります。
• 普通車の場合:運輸支局で手続きを行います。
• 軽自動車の場合:軽自動車検査協会で申請を行います。
手続きには、車検証、印鑑証明書、ナンバープレートなどが必要です。ナンバープレートの取り外しは慎重に行いましょう。普通車のナンバープレートには封印があり、これを外す際には適切な工具が必要です。
3. 一時抹消登録した車を再登録する手順
再登録する際には、車検の再取得が必要です。この手続きは、「ユーザー車検」として自分で行うか、業者に依頼するかを選べます。
【再登録の流れ(普通車の場合)】
1. 車庫証明書の取得:
所管の警察署で車庫証明を取得します。手数料や必要書類については、地域ごとに異なるため事前に確認しましょう。
2. 自賠責保険への加入:
自賠責保険に再加入し、保険の有効期間を車検満了日以降まで確保します。
3. 仮ナンバーの取得:
再登録の際には仮ナンバーが必要です。市区町村役場で申請し、車を運輸支局まで運転する際に使用します。
4. 車検場での検査:
検査に合格すれば再登録が完了し、新しいナンバープレートが発行されます。
4. 車を長期間保管する際の注意点
長期間車を保管する際は、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
• バッテリーの劣化:エンジンをかけずに放置すると、バッテリーが劣化してしまう可能性があります。
• ガソリンの劣化:ガソリンをタンクに入れたまま長期間保管すると、ガソリンの腐食や劣化が進み、エンジンの不具合を引き起こすことがあります。
• 湿気によるカビの発生:特に梅雨時期は湿気が車内にこもりやすく、カビが発生することがあります。定期的な換気や湿気対策が必要です。
5. 再登録にかかる費用
再登録には、以下の費用が発生します。
手数料項目 費用(目安)
車庫証明書取得費用 約2,100円
自賠責保険料 約22,000円(2年分)
仮ナンバー申請費用 約750円
検査手数料 約2,000円
重量税 16,400円(車両重量により異なる)
これらの費用は、車の種類や地域によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
6. まとめ
一時抹消登録した車を再度利用するには、手続きや費用がかかりますが、**自分で行う「ユーザー車検」**を活用すれば、費用を抑えながら再登録を行うことが可能です。また、長期間保管する際は、車の状態を定期的にチェックし、劣化を防ぐ工夫が必要です。
再登録や保管に不安がある場合は、専門業者に相談することでスムーズに対応できます。