オール・カントリー vs. S&P500:どっちを選ぶ?徹底解説!
2024年からスタートした新NISAで注目されている「オール・カントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)」と「S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)」。この2つは投資信託初心者から上級者まで多くの投資家に人気ですが、どちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。
この記事では、オール・カントリーとS&P500の違いや選び方のポイントをわかりやすく解説します。投資のリスクや利回り、運用のコツまで徹底比較していきます!
目次
1. オール・カントリーとS&P500の特徴を比較
2. メリットとデメリットの違い
3. 新NISAでの選び方のポイント
4. 初心者向けQ&A
5. 分散投資の重要性とポートフォリオの組み方
6. まとめ:自分に合った投資信託を選ぶコツ
1. オール・カントリーとS&P500の特徴を比較
特徴と主な投資先
投資信託名 投資先 特徴
オール・カントリー 全世界の株式市場(47カ国) 世界経済全体に投資。アメリカ株比率が約6割だが、日本や新興国にも分散投資可能。
S&P500 米国株式市場(503銘柄) 米国経済に特化。米国を代表する企業500社を対象とし、高い成長が期待される。
ポイント
• オール・カントリーは、アメリカに加えて日本やイギリス、中国などにも投資するため分散効果が高い。
• S&P500は、アメリカ企業に絞り込むことで成長の恩恵をダイレクトに受けられる。
信託報酬(コスト)
• オール・カントリー:0.05775%(税抜0.0525%)以内
• S&P500:0.09372%(税抜0.08520%)以内
どちらも低コストで運用できるインデックスファンドとして人気ですが、オール・カントリーの方が若干手数料が安く抑えられています。
平均利回り(2024年4月末時点)
• オール・カントリー:5年平均利回り 17.62%
• S&P500:5年平均利回り 21.28%
アメリカ経済の成長が強く反映されるS&P500の方が利回りは高い結果となっています。ただし、為替変動や世界経済の状況も影響している点に注意が必要です。
2. メリットとデメリットの違い
オール・カントリーのメリット
• 全世界株式への分散投資が可能
投資対象が47カ国、約2800銘柄に分散されており、特定地域や企業への依存が少ない。
• 新興国の成長も取り込める
アメリカ以外に中国やインド、東南アジアなど成長期待の高い新興国も含まれている。
S&P500のメリット
• 米国経済の成長をダイレクトに享受
米国の株式市場の約80%をカバーしており、高いリターンを期待できる。
• 過去の実績が堅調
長期的に見てもS&P500は右肩上がりの成長を続けている。
共通のデメリット
• 株式のみが対象
債券や現金には投資しないため、株式市場が下落すると大きな影響を受けやすい。
• 米国株への偏り
オール・カントリーも約6割が米国株のため、どちらもアメリカ経済の影響を強く受ける。
3. 新NISAでの選び方のポイント
• 米国の成長を信じるなら:S&P500
アメリカ経済が今後も堅調に成長するという前提で選びたい人におすすめ。
• 分散投資でリスクを抑えたいなら:オール・カントリー
世界中の成長を取り込みつつリスクを分散させたい人に向いている。
重要ポイント
• オール・カントリーとS&P500の両方に投資すると、実質的に米国株が全体の80%以上を占めるため、分散効果が薄れることに注意。
4. 初心者向けQ&A
Q. 投資信託は長期運用が前提?
• A. はい。 短期的な価格変動に惑わされず、長期的な視点で運用するのが基本です。
Q. リスクを分散するにはどうすればいい?
• オール・カントリーやS&P500に加えて、債券型ファンドやバランス型ファンドを組み合わせると良いでしょう。
5. 分散投資の重要性とポートフォリオの組み方
適切なポートフォリオ例
資産クラス 割合(例)
米国株式 40%
全世界株式 30%
債券 20%
その他(REIT、金など) 10%
6. まとめ:自分に合った投資信託を選ぶコツ
• リスク許容度や投資期間を明確にする
投資目的やリスク許容度を踏まえた上で商品を選びましょう。
• S&P500がおすすめの人
アメリカ経済を信じて高リターンを狙いたい人。
• オール・カントリーがおすすめの人
分散投資でリスクを抑えつつ安定的な運用を目指したい人。
最後に、自分に合った投資信託を選ぶためには、証券会社のツールや専門家への相談も活用するのがおすすめです。新NISAを上手に活用して資産形成を始めましょう!