【出血性ショックとは?】応急処置・検査・治療法まで徹底解説

出血性ショックとは、大量出血によって血液が不足し、生命維持に必要な臓器が正常に機能しなくなる状態を指します。重症化すると命に関わる危険な病気ですが、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、出血性ショックの応急処置方法や検査・治療法をわかりやすく解説します。

🩸 出血性ショックの症状と特徴

出血性ショックは、交通事故や外傷、大量出血を伴う病気(消化管出血・産科出血など)で発症しやすいです。主な症状は以下の通りです。
• 顔面蒼白・冷汗
• 脈拍の増加(頻脈)
• 血圧の低下
• 意識がぼんやりする(意識障害)
• 呼吸が浅く早くなる

これらの症状が見られた場合は、迅速な応急処置と医療機関での対応が必要不可欠です。

🚑 出血性ショックの応急処置方法

出血性ショックが疑われる場合、以下の応急処置を行うことで症状進行を遅らせることが可能です。

外出血の場合
• 圧迫止血法(ガーゼや清潔な布で出血箇所を強く押さえる)
• 足を15〜30cm高く上げるショック体位(仰向けで足の下に座布団などを敷く)
• 体温低下を防ぐ保温(毛布や衣服で体を覆う)

⚠️ 頭部外傷や骨折が疑われる場合は、無理に体位を変えず仰向けに寝かせるだけで十分です。

内出血の場合
• 外傷が見えにくいため、けが人の様子(意識レベル・呼吸・顔色など)をよく観察し、救急隊が到着するまで安静にさせる

🩺 出血性ショックの検査方法

医療機関では、次のような検査を通じてショックの進行度合いと原因部位を特定します。
• 血圧測定(低下の度合いを確認)
• 血液検査(出血量・臓器への影響・血液型判定)
• 画像検査(CT・エコー)(内出血箇所の特定)
• その他:心電図、肝機能、血液ガス分析など

これらの検査結果を元に、迅速に治療方針が決定されます。

💉 出血性ショックの治療方法

出血性ショックの治療は、主に以下の3ステップで進められます。

1. 出血源の止血
• 手術による止血
• 内視鏡を用いた止血処置

2. 血液・水分補充
• 輸血(赤血球・血漿・血小板製剤)
• 点滴での水分補給(生理食塩水・電解質補正液)

3. その他必要な治療
• 呼吸管理(酸素投与・人工呼吸管理)
• 全身管理(臓器サポート・感染予防など)

出血性ショックは症状が急激に悪化するため、常に全身状態を観察しながら治療が進行します。

⚠️ 出血性ショックは後遺症リスクも!早期対応が命を救う

出血性ショックは、出血量によっては脳や心臓、腎臓など重要臓器に後遺症を残す可能性が高いです。だからこそ、
• 応急処置を知っておくこと
• いち早く医療機関で適切な治療を受けること

この2つが非常に重要になります。

もし身近な方が出血性ショックに陥った場合、落ち着いて状態を観察し、適切な応急処置を行うだけでも命を守れる確率が高まります。

まとめ
• 出血性ショックは命に関わる危険な状態
• 外出血は圧迫止血、内出血は安静観察が応急処置の基本
• 医療機関では血圧・血液・画像検査を行い迅速に治療開始
• 止血・輸血・呼吸管理を通じて全身状態を維持する治療が行われる
• 後遺症を防ぐためにも、早期発見と対応が極めて重要

万が一の事態に備えて、いざという時に正しい行動ができるよう、この記事を参考に応急処置の知識を持っておきましょう。

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